6/22 書評 やってはいけない、7つの「悪い」習慣 (34)

やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」

 

学び

・時間は有限であり、人生はいつ終止符が打たれるか分からない。

・何か課題にぶつかったら罠だと考えてみる。

・歴史は繰り返すが、過去の経験から学ぶことができる。

・子供は親の行動や習慣を見て真似をする。

・身近な人が落とし穴に落ちた(罠にかかった)と知った時は、どんな力が働いたのかを学ぶチャンスである。

 

内容

物語形式ですすんでいき、小説のようにわくわくしながら最後まで読むことができた。

主人公は、承認欲求の固まりのような人物で、結婚はしているが、独身の時ように羽振り良く暮らす、ある意味で周りから見れば自由な存在であった。

ある日、妻が「彼にはもうついていけない!」と置き手紙をして、子供2人を置いて家を出ていってしまった。

その後、旅行先で偶然に出会った親友の母親(親友は、小学生の時に病気で他界)に再会し、7つの人生の悪い習慣(罠)について教えを受けることとなる。

 

1つ目の罠(夫婦・恋人関係の罠)

・結婚しているが、独身のように暮らしてしまう(趣味、金銭面、交友関係など)

・夫婦間で、お金の使い方、子供の育て方、家事をどう分担して切りもりするかを話し合いできていない。

・自分が変わるにことを渋る、または相手が変わったら自分も変わろうと思い行動しない。

 

2つ目の罠(金・借金の罠)

・金銭的近視眼(マネー・マイオピア)という病気にかかっており、「今がよければそれでいい」と思ってしまい、不必要な出費を抑えようとしない。

・他人と張り合うための消費という悪循環に陥っており、「みんなに負けまいようとして見栄を張ろうと」としている。

・お金の問題に対して現実から目をそらし、最悪の事態に見舞われるのは他人で、自分は大丈夫、と思い込んでいる。

・「預貯金」「投資」「老後の資金」という考え方が重要。

 

3つ目の罠(焦点の罠)

・「取るに足りないこと」、とは?→暮らしの中にある、必ずしも必要ではないもののこと。

・取るに足りないことで、知らぬうちに時間と集中力を無駄にしている。

・まずは、やらないリストを作って、本当に必要な重要なことに時間を使う。

 

4つ目の罠(変化の罠)

・習慣を変えるには、21日かかる。

・習慣を変えるには、自分と向き合う時間をとることが大事。(ex.瞑想、思いを書き綴る)

・あれこれ試し続けることによって、少しずつ変化が現れてくることが多い。

・ただ行動あるのみ。

 

5つ目の罠(学びの罠)

・間違うことは、人生の長い旅路の中で欠かせない要素であり、ゴールへのプロセスの一部である。

・間違ったことを、何もなかったかのように隠してしまうと、何も学べなくなってしまう。

・結果に注目しすぎるのではなく、プロセスにも注目するようにするとよい。

・子供の知性を褒めると動機に悪影響を与え、それによってその後の成績が低下するという研究結果がある。

・困難に立ち向かい、何を間違ったのかを探究し、楽しんで努力し、学び続けられるように、親として導くことが重要である。

・人間が進化できるかどうかは、日々の間違いから学び、成長できるかどうかにかかっている。

・日常生活で障害に見えるものは、目標に近づくための足掛かりにできる。

 

6つ目の罠(キャリアの罠)

・今の仕事にやりがいを感じていない人には共通点があり、今より経済的に良くなることはないと認め、現状に甘んじてしまっている。

・多くの人は、今やっている仕事を一生続ける気持ちでやれていないが、慣れて楽になり、安住してしまっている。「今の会社にいるのは、もっと良い仕事が見つかるまでの間だけだ、、、」

・知らぬ間に、毎月の生活の固定費や借金返済のために、仕事に依存するようになる。

・一生かけてする仕事かどうかは、①適性な報酬を得ているか? ②自分のアイデアが尊重されているか? ③情熱を持って仕事に取り組めているか? ④目的意識を持っているか? の4つの側面から判断する。

・チャンスとは、自分の人生そのものである。

・夢中になれること、わくわくすること、心の底からやりたいと思えること、自分にしか出来ない貢献とは何かを意識する。

 

7つ目の罠(目的の罠→この世で一番ひた隠しにされている秘密)

現代社会の影響で、自分よりたくさんの物を持っている人を見て、人生で大切なのは持ち物を増やすことだと刷り込まれている。

・次に新しく発売される物を持てば、今より幸せになれると信じてしまっている。

・周りの目を気にし、たくさん物を持てば、それだけでいっそう成功してるように見られると思い込まされている。

・物で幸せを満たされることは、せいぜい1~2年が限度。それを超えると次に何を買おうかと違う物を探している。

・定期的に持ち物をチェックして、大切な物と手放しても構わないものとを判断することが重要。

・死を目前に控えている人(お年寄り)が人生で最も大切だと考えること→人とのつながり、経験

・真の人生の目的は、道徳心、奉仕、貢献、家族、人とのつながり。

 

 

ネクストアクション

この本を読み終えて、今まで以上に妻に深い感謝を覚えた。

妻と出会え結婚し、一緒に人生をともにすることができ、現在の自分がとても幸せであることを再認識することができた。

引き続き、毎晩、妻や子供達に感謝に気持ちと愛を言葉で伝えていきたいと思う。

そして、物は必要な物のみを所有し、経験に時間を使いたいと思う。